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中国とASEAN諸国は友人であり隣人

 東アジア関連の一連の首脳会議が18日にカンボジアの首都プノンペンで始まった。再選されたばかりのオバマ米大統領が自ら「出征した」したことで、東南アジア諸国連合(ASEAN)が「政治化」傾向を呈しているとの憶測がさらに強まっている。中国の温家宝総理もプノンペンを訪れており、ASEANに対して異なる戦略的期待を抱く中米の静かなせめぎ合いが行われているようだ。(環球時報社説)

 東アジアは多くの問題を抱える場所だ。問題が多いだけでなく、大国の利益がこの地で頻繁に摩擦を起こし、中国の台頭も従来のゲームの規則や習慣に無形の圧力を加え続けている。ASEANに範囲を縮小して見ると、この地は各国の往来が頻繁な流水であり、下手すると大きな渦巻きになってしまうため、大国間の紛争に巻き込まれないようにASEAN各国が地域の活力を強化する必要があるのは明らかだ。

 ASEAN10カ国は2007年に「ASEAN憲章」に調印し、統合の目標を確立した。だが政治、安全保障分野のASEAN統合は、地域の団結と平和に尽力し、その発展にとって最も有利な外部環境を守るものであるべきだ。フィリピンなど中国と領土紛争を抱える国はASEANを中国との政治対立に押しやろうと企てており、米日もより声を揃えて中国に強硬に対処するようASEANを誘導し続けている。

 これはASEANの戦略面の注意力を混乱させ、経済発展という大きな目標が様々なかく乱により不安定化する恐れがある。逆に米国を利用して中国との均衡を図るとの主張には一定の魅力があるが、ASEAN諸国は大国間でのゲームのノウハウを欠いてもいる。ASEAN諸国と米日の相互利用の中で、より相手を動かすことができるのは誰か?この点において、ASEANが主導権を握り、最終的におもちゃにされないようにすることは非常に難しい。

 現実的に言って、ASEAN諸国が「連合」して中国と敵対するのは全く不可能だ。中国はとっくにASEAN最大の貿易相手国であり、「原則を堅持する」が温和な大国であり、ASEAN各国を真摯に尊重している。「中国の脅威」への警戒は共鳴を呼びやすいが、対中協力の切実さと比べてみれば、後者はより現実的な国益を意味しており、背に腹は代えられない。たとえフィリピンであっても、中国との対抗によって対中協力のニーズを排除することはできず、両者間で厄介な均衡を図らざるを得ない。ベトナムはなおさらに中国との領土紛争を拡大させないことの政治的意義を重視し、中国との友好の維持を望んでいる。

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