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中国とASEAN諸国は友人であり隣人 (2)

 オバマ大統領は「猛烈な勢い」で訪れ、国内のブレーンも相当活発に驚くような提言を行っている。だがオバマ大統領は「手ぶらで来る」のだと言えよう。メディアが誇張し、拡大解釈することのできる発言をいくつか口にして、米国の「アジア回帰」のイメージを強化するのがせいぜいだ。東南アジア経済がすでに中国と緊密な利益関係を形成しているという現実を変えることはできず、政治・軍事的な示唆が及ぼす効果も心理的なものに過ぎない。東南アジアはすでに過去4年間に米国のころころ変わる示唆に何度も刺激されており、その効力は衰えつつあるのだ。

 もちろん、米国が東アジアで因縁をつけ続けた場合、中国の抱える面倒が増えるのは確かだ。中国に対するASEANや他の東アジア諸国の懸念を減らすことは、中国が主導性を勝ち取る大本だ。

 これは領土紛争で中国が後退すべきということではない。それはできない。中国の国内世論が認めない。だが中国は東アジア諸国と辛抱強く意志疎通を図り、彼らに中国の「強硬さ」の始まる境界線、そして中国の譲れぬ一線に触れることは許さないが、中国は決して野心に溢れた帝国ではなく、周辺国と仲良くすることが基本的願いであることを同時に理解させる必要がある。

 中国は挑発に遭った時、断固として、強力に反撃しなければならない。だがその程度と境界線もはっきりさせる必要がある。こうすることで中国の政治的信望は、一見法則のない地域摩擦の中で次第に形を整え、力も増していくのだ。

 中国にとってASEANは戦略的競争相手ではない。どのような問題に遭遇しようと、われわれは決してそのようには考えない。フィリピンと中国の領土摩擦にも戦略的性質はない。われわれはこの認識を揺るぎなく持つべきだ。中国とASEAN諸国は親疎の余り一致しない友人、隣人であり、ここでの全ての紛糾や口論は「全てを投げ打ってでもやる」べきものでは決してないし、「生きるか死ぬか」などということはなおさらにないのだ。(編集NA)

 「人民網日本語版」2012年11月19日

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