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会議で重要談話を発表する李克強副総理 |
第18回党大会の閉幕から6日後の21日、中南海の国務院第一会議室に全国11の改革試験省・市の責任者が集まった。この「全国総合一体化改革試験事業座談会」は、5日前の第18期中央委員会第1回会議で中央政治局常務委員に再選されたばかりの李克強副総理が招集したものだ。会議の内容とテーマについては「第18回党大会後に中南海が外部に発した改革のメッセージ」との見方が会議後に一部から出ている。李副総理は国家発展改革委員会と省・市の責任者から報告を受けた後「改革はまだ最大のボーナスだ」と強調し、以下のように述べた。
第18回党大会報告は2020年までに小康ややゆとりのある)社会を全面的に完成する方針を明確に打ち出した。これはわれわれがすでに決定的段階に入ったことを物語っている。何に頼るのか?改革開放が強大な力だ。
第18回党大会報告は小康社会の全面的完成と改革開放の全面的深化という2つの目標を初めて並べて提起した。発展方式の加速の前に「社会主義経済体制の整備の加速」も加えた。これは発展方式の転換と改革開放が緊密に結びついており不可分であることを物語っている。
改革開放後の30年間で中国は世界の注目する経済建設と社会発展の成果を上げた。われわれはすでにそのうま味を味わった。われわれには前進しかない。退路はないのだ。人民がより素晴らしい生活を送れるようにするには、改革開放によらなければならない。
人口ボーナスはすでに消失したとの見解には完全には賛成できない。2030年になっても中国の労働力は9億人いる。だが人件費が大幅に増加することも認める。ではわれわれがまだ利用できるボーナスには何があるのか?それは改革だ。改革はまだ最大のボーナスだ。
われわれはGDPばかりを追求はしない。将来の発展は中速成長期を経験する可能性があり、二桁成長の維持は困難だ。だが7%成長を維持しさえすれば、2020年までに小康社会を実現することは完全に可能だ。この目標は何によって実現するのか?やはり改革だ。改革の余地と潜在力は依然、非常に大きい。
改革はすでに難関を攻める領域、深い水域に入った。次の段階の改革は思想の開放や観念の刷新にとどまらず、多くの分野の改革が既存の利益構造を打破し、利益の予期を調整するものとなる。これには政治的な勇気、胆力、見識と同時に、知恵と系統立った知識が必要だ。
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