習主席の外遊について外交部がプレス・ブリーフィング
習近平国家主席のインドネシア、マレーシア訪問ならびにアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議出席について、外交部(外務省)の29日の国内外プレス向けブリーフィングで、李保東、劉振民両外交副部長(外務次官)、兪建華商務部(商務省)国際貿易交渉副代表が説明した。
■インドネシア、マレーシア公式訪問について
インドネシアとマレーシアは中国の友好的近隣国、ASEANの重要な構成国であり、中国政府は両国との友好協力関係の発展を強く重視している。習主席の東南アジア訪問は初めてであり、伝統的な善隣友好関係を一段と揺るぎないものにし、各分野の互恵協力を全面的に推進し、2国間関係の発展のビジョンを共同でまとめ、地域協力や関心を共有する国際問題について意見交換することを主な目的としている。今回の訪問は中国とインドネシア、中国とマレーシアとの関係の水準を一段と引き上げ、双方の実務協力の発展および中国・ASEAN関係の一層の深化を促し、地域の平和、安定、繁栄への貢献になると信じている。
中国と両国は良好な関係発展の基調にあり、尊重し合い、緊密に協力して、共同発展を促し、互恵・ウィンウィンを実現してきた。
中国とインドネシアは戦略的パートナーシップを近年急速に発展させ、各分野で協力を推し進め続けている。2国間貿易額は昨年、2005年比4倍の662億ドルに達した。インドネシアにとって中国は第2の貿易パートナーだ。中国にとってインドネシアは3年連続で世界10位、東南アジア1位の建設請負市場だ。科学技術、教育、文化、人、防衛、海上、宇宙など各分野で両国の協力は前向きな成果を上げている。発展途上の大国として中国とインドネシアは国際問題、地域問題で緊密な意思疎通と調整を保ち、数多の途上国の利益を共同で守っている。
中国とマレーシアは良好な関係発展の基調にあり、各分野の実務協力で前向きな進展を得ている。2国間貿易額は昨年、948億ドルに達した。マレーシアにとって中国は4年連続で最大の貿易パートナーとなっており、中国にとってマレーシアは5年連続でASEAN最大の貿易パートナーとなっている。両国が協力して建設した欽州産業パークとクアンタン産業パークなどの大型プロジェクトは前向きな進展を遂げ、中国と友好国との産業パーク相互建設の先例を開いた。双方の人的・文化交流は活発で、昨年の人的往来は延べ260万人に達した。マレーシアにとって中国は観光客の主要供給国の1つだ。