英海軍ミサイル駆逐艦「デアリング」、上海に入港
10日午前、英ロイヤルネイビーのミサイル駆逐艦「デアリング」(D32)が、艦長のAngus Essenhigh中佐の指揮の下、上海国際客運センターの埠頭にゆっくりと入港し、上海への4日にわたる友好訪問を開始した。「デアリング」の中国訪問は初めて。
同日午前、英海軍主任参謀のMatthew Parr少将も、訪問活動の全日程に参加するため、上海に飛行機で到着した。「デアリング」の上海到着後、Parr少将は主要な軍官を連れ、東海艦隊司令官の蘇支前・中将と上海市政府の幹部と面会した。同日夜、海軍東海艦隊は「デアリング」の上海訪問を歓迎する会を開催した。
訪問期間中、英海軍は、上海で海賊取り締まりに関する会議及び「デアリング」甲板での交流会を開催する。両国の海軍士官と兵士とは相互に軍艦を見学し、相手の艦艇での食事をともに体験する。英海軍の士官と兵士はさらに東方明珠テレビ塔や上海都市計画館、豫園などの名所の見学も予定されている。今回、軍艦と一緒にやってきた人員は229人で、このうち軍官が30人、兵士が196人、非軍人が3人。
ミサイル駆逐艦「デアリング」は2006年2月に進水し、2009年7月に運用開始となった。英ロイヤルネイビーが建造を計画している6艘の45型駆逐艦の最初の艦となる。計画によると、45型駆逐艦は21世紀半ばまで運用されることになっている。英ロイヤルネイビーのうち戦闘力が最も強い水面戦艦で、英国と同盟国に空前の艦対空ミサイル作戦能力を与えるものとなる。長さは152m、幅は21m、喫水7.4m、満載排水量は7570t、最高速度は31ノット、連続航行能力は7000カイリ/18ノット。艦上の主な装備には、艦隊防空システム「Sea Viper」や垂直発射装置「Sylver」、対空ミサイル「アスター」、114mm艦砲「ヴィッカース」1基、対艦ミサイル「Harpoon」4連装発射装置2基、近接防御火器システム「Phalanx」2基があり、ヘリコプターとしては「Lynx」か「Merlin」を搭載できる。(編集MA)
「人民網日本語版」2013年12月12日