ネットゲームにふける大学生、12年で100万元投入 中国 (2)
■オンラインゲームの約8割、子供に不適切
今回発表された「2012年中国オンラインゲーム健全度評価統計年報」によると、評価の対象となった国内著名オンラインゲーム企業のゲーム製品423種類のうち、未成年者に相応しくないゲームが78.5%を占めた。関連部門は、未成年者がゲームに過度に熱中して依存症になるのを防ぐ目的で、「オンラインゲーム熱中防止システム」の開発・設置という重要措置を制定した。同年報によると、評価対象となったゲーム423種類のうち、「オンラインゲーム熱中防止システム」を完備していた製品は167種、設置しているものの不完全だった製品は86種、システムを設置していなかった製品は169種だった。また、オンラインゲームの58%には、ユーザーの浪費につながるような各種課金アイテムが設けられていた。
■オンラインゲームの長期間プレイでキレやすい脳に
天津市精神衛生センター(市安定病院)児童青少年心理科の孫凌主任は、「いったん始めると夢中になりやすいオンラインゲームは、例外なく、未成年者に相応しくないゲームといえる。ゲームの多くには、レベルアップや経験値アップなどの報奨システムが導入されており、識別能力や認知機能が完全に発達していない未成年者は、簡単に病みつきになる」と指摘した。長年オンラインゲームで遊んでいる子供は、脳の代謝に悪影響が及び、キレやすくなる。子供によっては、現実世界と仮想世界の区別がつかなくなり、精神的な問題が生じるケースもある。未成年者の身体的発達はまだまだ不十分であり、長期にわたりオンラインゲームにふけることで、視力・免疫力の低下、痙攣、栄養不良などの問題が起こりやすい。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年3月15日