北京、6月から住民証の指紋情報登録を義務化 (2)
■追加質問
-----加齢による指紋状態の変化にどう対応するのか?
史氏は、「住民身分証は、児童期、青年期、中年期、老年期の各年齢層に応じた有効期間を設ける。有効期間が満了して身分証を更新する時は、その都度指紋登録を行う必要がある」と語った。
児童の身体的特徴や体格の変化がかなり速いため、児童の身分証有効期間は5年に留められている。青年期以降もまだ変化が大きいため、有効期間は10年。25歳以降になると有効期間は20年となり、45歳以降は、指紋の形状にはほとんど変化は見られなくなるため、有効期間はさらに長くなる。
-----指紋情報を登録することで、個人情報漏えいリスクは発生しないのか?
史氏は、「市民の指紋情報は、公安のイントラネットで採集・伝送・保存される。身分証に登録される指紋情報は、あくまでも、指紋の形状を厳密かつ正確に数値化した指紋特徴点で、指紋画像そのものを登録するわけではない。もし、住民が身分証を紛失し、他人がこの特徴点を読み取ったとしても、特徴点から遡ってもとの指紋画像を作成することは不可能であることから、指紋情報の登録は極めて安全といえる」と説明した。
今後、銀行での各種手続きなどで指紋情報が具体的に応用され、その場で本人の指紋を採取して機械を用いて身分証に登録された指紋情報(指紋特徴点)と照合する場合も、指紋画像が表示されることはあり得ない。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年5月28日