北京地下鉄1号線の姉妹線である6号線が12月28日に運行を開始する。この日に開通する一期区間・草房駅-五路居駅間の所要時間は、わずか48分。開通後、他の6本の地下鉄との乗り換えが可能となる。北京の日刊紙・京華時報が伝えた。
■特徴1 南鑼鼓巷駅など乗り換えが極めて簡便
地下鉄6号線は、西端の西四環五路居駅から、東端の朝陽北路草房駅まで、北京中心部の東西を貫く大動脈となる。全線には計20駅が設けられる。今年末には、現在営業中の2号線・4号線・5号線・10号線一期および建設中の10号線二期・9号線と、それぞれ乗り換えが可能となる。
地下鉄の設計担当者によると、より簡便な乗り換えを目指し、乗り換え距離を可能な限り縮小した最良の乗り換え方法を採用したという。なかでも、南鑼鼓巷駅では、北京で初めて同一階プラットホームでの乗り換えが実現、乗客は6号線と8号線をあっという間に乗り換えることができる。また、10号線への乗り換え駅である呼家楼駅には、8つの乗り換え口が設けられる。10号線を降りた乗客は、プラットホームからエスカレーターで10号線乗り換え口に向かい、そこから別のエスカレーターで6号線プラットホームに行くことができる。
■特徴2 極めて困難な工事 作業員が仰向け状態で掘削
6号線建設現場の下では、多数の地下鉄線が運行しているため、一部の乗り換え駅では、地下30メートル以上の深さまで掘削することを余儀なくされた。最も深く掘った場所は、東四駅で深さ34メートル、朝陽門駅で33メートル、東大橋駅で28メートルにそれぞれ達し、工事は困難を極めた。
施工企業によると、東四駅の近くには、各種パイプラインが縦横に通っており、地質層の状態も複雑であることから、工事中に水が浸み込むというトラブルが時々発生したという。同駅には2層の井戸が設けられ、深部注入工法によって排水作業が行われた。また、5号線と6号線との乗り換え通路は、両線のプラットホーム階が異なり、周辺の環境による制限があったため、作業員は、仰向けの状態になり、通路を掘る作業を少しずつ進めざるを得なかった。
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