■男女共「恋人ができないこと」ことを恐れる
「百度知道」はさらに、「感情の面で恐れること」という項目を設け、恋愛や夫婦関係、職場などで男女が恐れているものの統計をまとめている。
この項目にはネットユーザーが最も高い関心を示し、メッセージを投稿しており、誰でも「傷つくこと」を恐れていることが分かる。統計によると、「彼女が見付からないこと」を恐れている男性が女性より8万人近く多く、男女比が極端にアンバランスになっている中国の世相を反映しているのかもしれない。でも、身の周りでは、結婚適齢期になっても結婚できない男性より、女性のほうが多いと感じるのはどうしてだろう。
もう1つの驚くべきデータに注目してもらいたい。「結婚するのがこわい」と感じている女性が70%もいるのだ。一方、男性は30%にとどまっている。この結果に、ネットユーザーの多くは「結婚を迫ってくるのは女性のほうではないか。どうして『結婚がこわい』と感じているのか」と納得できない様子。この問題に関して、「百度知道」は「当サイトの女性ユーザーはみんな独立心が強いのだろう」と弁解している。理由はなんにしろ、離婚率が高まっている現在、女性が独立し、恋に対して高い要求があるということは、進歩の表れとも言えるのではないだろうか。
未婚者でも既婚者でも、男女共に「愛情がなくなること」はこわいものだ。正確に言うと、女性は「男性の浮気」を恐れ、一方の男性は「浮気がばれる」のがこわいだろう。「百度知道」の統計によると、男性ユーザーは「妻を欺く方法」を、女性ユーザーは「良い男性の見分け方」を頻繁に検索、質問している。
■専門家「同調査は参考に値する」
「百度知道」は、「『中国人が恐れるものリスト』は、『こわい』に関係する2000万近い質問をまとめて、結論を出した」としている。この結論は、中国人の一般的な考えを実際に反映し、参考にする価値があるものだろうか。南京師範大学新聞伝播学院の王少磊氏は取材に対して、「理論的に言うと、ネットユーザーが出した『こわい』に関係する質問を調査サンプルとし、分析して『中国人が恐れるもの』の結論を出すというのはなにも問題ない。社会学の調査方法はアンケートや電話調査、街頭アンケートなど以外にもたくさんあり、ニューメディアを通して調査するのもその1つ」と指摘。「ニューメディアは社会調査おいて一定のメリットがある。例えば、ネットユーザーのIPアドレスに基づいて所在地を追跡し、そのサンプルがカバーする地域を確定できる」とし、『百度知道』のリストに関しては、「サンプルに問題はない。サンプルの分析・処理が社会学調査の基本的な要求を満たしていれば、その結論は参考にする十分の価値がある。それにこのリストの内容を見ると、現代社会の問題点を確かに反映していると言える」と評価した。(編集KN)
「人民網日本語版」2012年11月30日
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