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日系車が反転攻勢 困難な時ほど、中国市場を愛するべき

 壮大な規模を誇る中国広州国際汽車展覧会(広州モーターショー)がこのほど、南部の中心都市である広東省広州市で開幕した。中日関係の悪化による日本車離れの傾向はある程度緩和されたものの、日本車の見通しは今なお「五里霧中」だ。そこで日系各大手メーカーは相次いで低価格のハイブリッドカーを打ち出し、巨大市場のパイを奪い返そうとしている。新華網が伝えた。

 広州モーターショーは北京モーターショー、上海モーターショーに続く国内3番目のモーターショーだ。広州市には日系大手メーカーの工場が集中しており、日系車に対する注目度が高い。今回のショーはデモ行進が発生した後に初めて開催された大型の展示会でもある。

 22日に行われたメディア向け発表会によると、各大手メーカーはこぞって中国重視の戦略を強く打ち出した。トヨタの大西弘致・中国本部長によると、困難な時ほど、中国市場を愛するべきだという。ニッサンと合弁事業を展開する東風汽車集団の関係者は危機感をあらわにし、「あらゆる手段を用いて」販売促進に努めると述べた。

 各大手メーカーはいずれもハイブリッドカーをはじめとする環境保護対応車の展示面積を増やし、企業のイメージアップをはかっている。トヨタは展示面積の3割を環境保護対応車に充て、ホンダは価格17万9800元のハイブリッド版「フィット」(中国名・飛度)を打ち出すと発表し、ニッサンは中国市場向けに開発した電気自動車「ヴェヌーシア」(中国名・啓辰)を展示した。

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