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中国人女性が日本で度々犯罪に巻き込まれる理由

 近年、海外に移住する中国人が増加するにつれ、海外で生活する中国人女性も急増している。日本法務省が今年2月に公表した「2010年在日外国人データ統計調査報告」によると、中国人が68万7100人で最高。男女別でみると、在日中国人女性は40万1100人なのに対し、男性はわずか28万6千人と、女性が男性より11万5100人も多いことが判明した。しかし、数が多いとなると、事件などに巻き込まれる確率も高くなってしまうようだ。中国国営の「新華社通信」のウェブサイトが報じた。

 今年7月、大阪市で2000年に中国人女子留学生韓頴さん(当時24)を刺殺し、強盗殺人罪などに問われ、1、2審で死刑とされた加賀山領治被告(62)の上告審判決があり、最高裁第3小法廷(寺田逸郎裁判長)は、被告側の上告を棄却。死刑が確定した。また、今月6日、交際相手だった中国人女性・沈朝芬さん(当時47)を06年に殺害したとされ、殺人罪などに問われた斎藤勝彦被告(66)の裁判員裁判の判決がさいたま地裁であり、無期懲役が言い渡された。そして、13日未明、大阪府東大阪市上小阪の路上でまた、中国人留学生の女性(25)が通り魔に襲われるという事件が発生した。では在日中国人女性はなぜ、たびたび犯罪の被害者になってしまうのだろう。

 日本の社会には、「男尊女卑」という思想がいまだに根強く残っているのが現実で、女性の地位は低く、暴力などの対象になりやすい。また、景気が悪いと、生活上の不安定要素も増え、ストレスが増加。先行きが見えず、現状が好転する兆しも見えないとなると、人々はいらだったり、焦ったりするようになり、感情的に不安定な状況に陥る。このような現状が、地位の低い女性が犯罪などの被害者に一層なりやすい状況を作り出してしまう。

 在日中国人女性が被害者になることが多いのだろうか?この問題に答えるためにはまず、この一群の特徴を理解する必要があるだろう。まず、在日中国人女性の安全対策と自己保護意識が低いということが挙げられるだろう。特に留学生だ。学校という場所は閉鎖された環境で、留学生にとっては社会における経験を積んだりする機会に恵まれているとは言えない。韓さんや最近大阪で被害に遭った女性留学生はいずれも、深夜に1人で道を歩いている時に襲われている。

 次に、風俗業やマッサージ店、エステ店などで働く在日中国人女性が相当数いるということが挙げられる。日本政府はこれらの業界の経営や就労資格に対して、さまざま規則を厳しく定めているが、現実はというと、その背後には暴力団が深く絡んでおり、金銭的利益を上げるために、多くの在日中国人女性が違法経営や違法就労に手を染めている。「川辺を歩いていて、靴が濡れないほうがおかしい」というわけだ。

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