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日本で深刻化する「無縁社会」

 米心理学者スタンレー・ミルグラムは1967年、「世間は狭い」ということを証明するために「スモールワールド実験」を実施。ネブラスカ州オマハの住人160人を無作為に選び、「同封した写真の人物はボストン在住の株式仲買人です。この顔と名前の人物をご存知でしたらその人の元へこの手紙をお送り下さい。この人を知らない場合は貴方の住所氏名を書き加えた上で、貴方の友人の中で知っていそうな人にこの手紙を送って下さい」という文面の手紙をそれぞれに送った。その結果42通 (26.25%) が株式仲買人の元に実際に届き、42通が届くまでに経た人数の平均は5.83人であった。この実験は、人は自分の知り合いを6人以上介すと世界中の人々と間接的な知り合いになれるという「六次の隔たり」の実証実験として知られる。日本の華字紙「日本新華僑報」のウェブサイトが報じた。

 同実験は、中国や日本でもよく言われる「縁」を科学的に説明し、社会の中で人と人は必然的に「つながっている」ということを教えてくれる。

 しかし、日本の社会では今や「六次の隔たり」が成立しなくなっている。単身世帯が増え、人と人とのつながりが希薄、しいてはほとんどゼロに。このような現象をNHKの番組は「無縁社会」と呼ぶ。

 では、「無縁社会」とは一体どんな社会のことなのだろう。まず社会の「単身化」だ。国立社会保障・人口問題研究所の推計よると、今、日本の社会では自ら、または強いられて単身の生活を送る人が急増しており、1980年に20%にも満たなかった単身世帯が、2030年には40%近くに上ると見られている。東京・葛飾区の都営高砂団地を例にすると、およそ900世帯のうち、1人で暮らす人は、既に30%に到達。うち85%が65歳以上の高齢者だ。

 同団地で1人暮らしをするある90歳の高齢者はNHKの取材に対して、「足や腰が悪く、外出するのが怖い。生活用品などはすべて電話で注文し、家まで届けてもらっている」と訴え、80歳の女性も「家にいても、誰からも電話がかかってこず、誰も訪ねて来ない」と寂しさを語る。

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