靖国に火炎瓶の劉強被告、引き渡しめぐり韓国で審問 (2)
また、劉被告の弁護を務める韓国世宗弁護士事務所の関連のスタッフは取材に対して、「劉被告の引き渡しは韓国でも非常に特殊な案件。2006年にベトナム人容疑者に対して、ソウル高等裁判所が、帰国後迫害を受ける可能性があるとして、引き渡しを拒否したぐらいで、先例や参考となる根拠がほとんどない。韓国側は引き渡し拒否に対しては非常に慎重な態度を示している」とし、特殊なケースであることを強調した。
一方、何領事は取材に対して、「劉被告は日本の侵略戦争被害者の子孫で、韓国側が合理的で適切に処理してくれることを期待し、信じている。中国駐韓大使館も今後引き続き、同案件の審理に注目する」と語った。
当の劉被告は、同日の審問に出席したものの、弁解や発言の必要がなかったため、審問の進展を見守るにとどまった。さらに傍聴席には、劉被告を支持する韓国民間団体「太平洋戦争犠牲者遺族会」の代表数十人の姿もあった。一方、在韓国日本大使館の参事官も姿を見せた。11月29日に行われた第1回審問には中国と日本のメディアも取材に押し寄せたが、今回の審問に駆け付けた日本のメディアはほとんどなかった。第3回となる審問は今月13日に行われる予定。(環球時報駐韓国特約記者 王剛/編集KN)
「人民網日本語版」2012年12月10日