ネット上に「28日はブルームーン」のうわさ 専門家は否定 中国
28日(旧暦11月16日)は、今年最後の満月の日だ。中国のインターネット上では、同日、「災害が起こる予兆であるブルームーンになる」とする投稿がある。しかし、天文学専門家は「ありえない」と否定。「普通の満月で心配無用」と明言している。「新華網」が報じた。
「ブルームーン」とは、実際には月が青く見えることではなく、「めったに起こらない、まれな現象」としてこの名前で呼ばれている。
中国天文学会の会員である、林願・天津市天文学会理事は、「普通、グレゴリオ暦では、満月は1カ月に1度。ただ、月の満ち欠けは、平均29.53日を周期として繰り返されるのに対し、2月以外は毎月30日、もしくは31日あるため例外もあり、1カ月に満月が2回あることもある。その2回目の満月のことをロマンチックに『ブルームーン』と呼ぶ」と説明。一方、2012年12月のうち、満月となるのは28日だけで、「ブルームーン」とは呼べない。
林理事によると、「ブルームーン」は決して珍しい現象ではない。2001-2100年の100年間を見ると、2年4カ月おきに同現象が起こる。2010年以降では、今年8月31日が「ブルームーン」。次回は、2015年7月31日だ。
天文学専門家は、「28日は通常通り、パールホワイトの満月を目にすることができる。天気が良ければ、空気が澄んでいる冬空に浮かぶ美しい月をゆっくり観賞するのもいい」としている。(編集KN)
「人民網日本語版」2012年12月28日