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横文字の略語の氾濫に警戒を 人民日報 (2)

 第2に専門分野。これは、専門家や関係者のみが頻繁に使用する専門用語(X線、Bモード超音波検査、A株、B株など)を指す。専門分野では、横文字の略語を中国語に置き換えると不便になってしまう場合がある。専門的な横文字略語は業界内や専門書でのみ使用されるものであり、国民全てが理解する必要はない。また、一般分野に入ることも無いため漢字や中国語への影響もわずかだ。ゆえに、専門分野は「低速車線」に例えられ、少量の専門的な横文字略語なら使用することができる。

 第3に、大衆向けの一般分野。これは「高速車線」に例えられ、横文字略語の制限を行うべきだ。「国家通用言語文字法」では、国家機関、新聞出版、ラジオ・テレビ、公共施設、公共サービスの5分野において、普通話(中国の標準語)と規範的な漢字を使用しなければならないと明確に規定されている。横文字略語は外国語であり、同法の規範と基準にそぐわない。

 「外来語を吸収すれば、中国語がより豊富になる」、「横文字のほうが中国語より簡単で使いやすい」といった理由を掲げ、一般分野における横文字略語の規制を撤廃しようと主張する人も一部いる。確かに外来語の吸収に反対する人はいないが、それは中国語に一度翻訳した上での吸収が前提だ。また、横文字略語に対応する中国語の略称を見つけることは可能であり、横文字と同じく簡単で使いやすい。

 しかし、一般分野で現在使われている横文字略語のうち、一部は対応する中国語の単語がない状態だ。政府の関連主管部門が権威ある翻訳委員会を立ち上げ、固定訳を定期的に公布する必要がある。例えばCPIは「消指」、PM2.5は「微塵2.5」といった具合だ。

 一般分野の文章は大衆向けであり、国民が読むものだ。しかし英語を理解できない人は多く、横文字の略語の意味を知らない人はもっと多い。一般分野で横文字を制限することは「国家通用言語文字法」の遵守となるだけでなく、外国語が理解できない人への理解と尊重にもつながる。(編集SN)

 「人民網日本語版」2013年1月11日

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