中国の春節 国際理解を促進
春節は中国に到来し、春節は世界に向かう。春節には中国文化が凝縮されており、中国人の考え方が現れている。エンパイア・ステート・ビルでは「新春」の飾りちょうちんに明かりが灯り、エッフェル塔も紅色に包まれ、各国の政府関係者は現地の華僑・華人・中国人を祝福している。春節は世界が中国の伝統文化を知り、現代中国を感じるきっかけとなり、中国の未来を把握するチャンスをもたらす。人民日報が伝えた。
世界はかつて中国の「過去」に酔いしれ、真っ赤な提灯、チャイナドレス、二胡、京劇の隈取、春巻き、糖醋排骨(スペアリブの甘酢煮)、鍼灸、獅子舞といった伝統文化を代表するものに夢中になった。改革開放以来、中国は全面的に世界と融合し、世界は現代中国の物語を渇望するようになった。これは中国が好景気に沸き返り、高度発展を維持しているためであり、また中国とより良い関係を築くためでもある。過去数十年間で、「中国観」には「傍観から積極的な参加へ」という大きな変化が生じた。
伝統的な中国にも、現代の中国にも数多くの謎がある。今日の中国を理解するためには、この二者を結びつけ、過去と現代の間に堅固な橋を築く必要がある。中国文化を良く知り、その中に入ることで、深く隠された秘密を探りだすことができる。
中国経済はなぜ飛躍的に発展したのだろうか。中国共産党の開拓・邁進の力はどこから来るのだろうか。中国製品の力強い原動力はどこにあるのだろうか。これは現代中国と密接に関連した問題であり、中華伝統文化に深く根ざしている。
中国は日進月歩の発展を遂げており、新たな物語が絶えず生まれている。これらの物語は現代中国の成果と課題を示し、中国文化に活力を添え、中国文化をより豊富・多彩にしている。これらの物語はどれも、平和的発展という筋を貫いている。平和的発展の道を歩む、これは中華民族の優秀な文化・伝統の継承と発展であり、過去と現在の二つのレベルの深い意味を含んでいる。
古代の中国文化に現代の息吹を与え、現代中国を代表するより多くの文化的記号を創造し、中国の発展理念を世界に向けて説明し、感動的で親しみやすい、崇高で真実の国家イメージを形成する。これは今日、世界に向け中国の物語を発信する重要な理由だ。
米国の放送学専門家、John Durham Peters氏は「手を結ぶ」という理論を提唱した。Peters氏によると、交流は相互の同一化ではなく、信頼し合い、親しみ合うことであり、これには相互理解が必要だ。春節は、調和的かつ平和的な親しみやすい文化的要素を含む、貴重な富である。この富を共に掘り起こす過程において、中国は世界と理解を深め、融合することができる。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年2月7日