中国民政部「墓地不足が深刻」 北京の合法埋葬3割のみ
中国民政部(民政省)が28日発表した報告書によると、2010年の死者数に基づくと、中国全土にある墓はあと6年分しかなく、ほとんどの省・市の墓は10年以内にいっぱいになるという。北京晨報が報じた。
墓地が不足していることで、北京や上海、広州(広東省)などの大都市では、墓地の供給が需要に追い付かない状況が発生しており、遺骨を埋葬できないケースもあるという。北京を例にすると、2010年の死者のうち、合法的な墓地に埋葬されたのは31.3%にとどまった。しかし、同部の社会事務司の李波・副司長は、「現状からすると、三代経つと無縁墓になる墓が多く、再利用できる。国外の墓でも同じ状況が見られる」と指摘する。また、墓の建設計画も継続的に調整されるため、「墓が足りない」という状況は発生しないという。
同部は今年中に、「城鎮(非農村部)公益性公墓計画プラン」が出され、公共墓地の建設が進む見込みとしている。公共墓地は主に、火葬後ほとんど土地を使用することのない方法で埋葬される墓地という。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年3月29日