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復旦大・毒物混入事件の容疑者を逮捕

 復旦大学上海医学院の大学院生・黄洋さんが、ルームメイトに毒を盛られて死亡した事件は、ネット上で大きな話題を呼んだ。上海市黄浦区検察院は25日、今月1日に起こった同事件に関わったとして、黄さんのルームメイトの林容疑者を、殺人罪の容疑で逮捕した。法律専門家によると、林容疑者が拘束後10日あまりで逮捕されたことは、事件の捜査が順調に進んでいる事実を裏づけており、林容疑者は素直に罪を認めているという。南方日報が伝えた。

 ルームメイトによると、殺人という惨事が伝えられた後、世間の注目は、林容疑者の犯行動機に集まった。某メディアは、林容疑者が被害者の黄さんと飲用水代の負担をめぐり言い争い、インスタントメッセンジャー「QQ」の「友達リスト」からお互いを削除していたと報じた。警察に拘束された後、林容疑者は、毒を盛った事実について全面的に認めているが、犯行の動機については言葉を濁しているという。また、林容疑者は警察の取り調べに対し、「毒を盛ったのは、エイプリルフールの冗談に過ぎない」と語っていたこともあったという。このほか、林容疑者は、被害者の黄さんともう一人のルームメイトである葛さんが、エイプリルフールに林容疑者をからかう計画だという噂を聞き、「やられる前に自分がやろう」と思い立ったとも話したという。

 また、林容疑者は警察に対し、ウォーターサーバーにまつわるいざこざについても供述した。黄さんと葛さんが、3人でお金を出し合い、ウォーターサーバー用の精製水を買おうと林容疑者に提案したが、林容疑者は「自分はあまり飲まないから」といって、それを拒んだという。林容疑者は、3人で等しく費用を負担するのは不公平だと考えたのだ。その後、林容疑者は、ウォーターサーバーを一緒に利用することをやめ、「自分の飲用水は自分で買って飲む」と宣言した。事件前、林容疑者は隣室に水をもらいに行っていたという。この重要なポイントについて、もう一人のルームメイト・葛さんも、その事実を認めている。

 半年前、林容疑者は、QQの「友達リスト」から黄さんを削除、黄さんも林さんを削除することに同意した。同じ部屋で生活するルームメイトの間で、これはただ事と片付けられない。

 黄さんを襲った悲劇に、多くの人は同情し、決して裕福とは言えない黄さんの両親への寄付を申し出た。黄さんの学友、上海市民、黄さんの出身地・四川省自貢市の人々から、続々と寄付金が寄せられた。25日午後4時の時点で、上海復旦大学同窓会は、計51万3506元(約822万6700円)の寄附金を受け取った。寄付金の受け付けは26日まで。(編集KM)

 「人民網日本語版」2013年4月26日

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