中国、大陸部の製品が台湾の一般家庭に浸透
近年、中国の通信サービスやネット通販、ドラマや娯楽番組といったさまざまなジャンルに及んだ中国製品が台湾の市場に進出し、一般の台湾家庭の中に入り込んでいる。このたび、中国の自動車メーカーと携帯メーカーが新たに台湾に進出したことが話題になっている。「東南網」が伝えた。
中国のバス製造大手「金龍連合自動車工業」(本社・厦門<アモイ>)が打ち出した全長18メートルの大型公共バスが23日、台湾で発表された。台湾では今後、「金龍」ブランドの公共バスが街中を走ることになる。また「中国のスティーブ・ジョブズ」と呼ばれる雷軍(レイ・ジュン)氏が創業した携帯電話機器メーカー「北京小米科技有限責任公司」もこのほど台北で新型スマートフォン「小米2S」のプレス発表会を行い、今後小米の携帯は正式に台湾市場に進出する。これまでも、サービス業では、スマートフォン向けのチャットアプリ「微信」(wechat)からネット通販「淘宝」まで、テレビ・エンタメ番組では、中国の歴史ドラマ「後宮甄◆伝」(◆は女へんに「環」の右側)からオーディション番組「我是歌手」(I Am A Singer)まで、そして今また公共バスから携帯まで、ますます多くの大陸部の製品が台湾に進出し、台湾の一般の市民生活に入り込んでいる。台湾と大陸部の交流は、すでに「日常」の段階にまで進んでいる。
インスタントメッセンジャー「QQ」を運営する騰迅公司(テレセント)は台湾に進出後、「微信」をリリースした。台湾の各界関係者を取材する際、基本的に電話を使う必要がない。なぜなら「微信」にはトランシーバー機能があり、これさえあれば記者たちにいつでもどこでも取材を行うことができる。微信を使うのが好きなのは、台湾のマスコミ人だけでない。台湾の国民党や民進党の専門学者や政界人など、今では多くの人々が微信を愛用している。