太った女性モデル 中国のネットで人気に
太っていることをコンプレックスに感じる女性は多い。しかし、武漢市在住の韓さんは自分が太っていることにコンプレックスを抱かず、むしろ自信を持ち、アジア最大のショッピングサイト「タオバオ」の有名な「太ったモデル」になった。韓さんは昨日、記者の取材に応じた際に、「以前は男性用の衣料品を着用していたが、今やファッションモデルになり、男性から女性に生まれ変わったようだ」と冗談を言った。彼女は中国初の、太ったネットモデルとなった。長江日報が伝えた。
韓さんが二年前、あるネットショップでアルバイトをしていた時、ネットショップのあるモデルが韓さんに対し、モデルの仕事は疲れると愚痴りながら、「私と仕事を変わらない?私が座って店番をするから、あなたがモデルになったら?」と冗談半分で聞いた。幼い頃より太っていた韓さんはそのとき、「太った女性がモデルになれるはずがない」と驚いたという。
しかし韓さんは、「太った女性がモデルになってはいけないという法はない」と考え方を変えた。彼女は太っているため、幼い頃よりサイズの合う服が見つからず、男性用の服を着るしかなかった。太った女性も自分なりの美と自信を持つべきだ。韓さんは自らモデルの写真を撮影し、タオバオで発表した。福建省や湖南省など、各地の太った人向けの衣料品メーカーが、彼女に撮影を依頼するようになった。
どれほど痩せているか、どれほど美しいかを競うモデル界において、韓さんのような太ったモデルは珍しい。彼女がよく撮影を行う首義匯で、歩行者はこのさまざまな衣装を身にまといポーズを取る太った女性に、怪訝そうな目を向けてくる。韓さんは、「メガネを外せば何もよく見えないので、好きなように見てもらえばよい」と語った。
太ったモデルになるのは容易なことではない。体重は65−70キロを維持しなければならず、着ぶくれした感覚を与えてもならない。韓さんは撮影の時にスマイルを忘れず、明るさを表現しなければならない。
韓さんは、「午前中に撮影がある場合は、午前中ずっと笑い続けなければならない。初めは無理にスマイルを維持するだけだったが、その後は自然になり、店主から高い評価を得た」と語った。人に会うといつも笑顔を絶やさないため、韓さんは仕事を通じて多くの友人と知り合った。
ネットを利用し韓さんをモデルに招こうとするメーカーが、全国各地で増えている。太ったモデルのアルバイトの収入は、韓さんの家計を十分に支えられる。韓さんは、「普通の女性に美しい夢を見させてくれる、ネットという舞台に感謝している」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年5月9日