北京、大気汚染改善に向け条例の年内制定目指す
北京市政府法制弁公室によると、同市は大気汚染予防・改善に向けた条例指定を目指し、条例草案を7月に同市人民代表大会常務委員会で審議し、年末までに施行する計画だ。同条例では、大気汚染が深刻な日に、政府が自動車(原動機付き自転車を含む)を対象に厳格な通行規制を実施できることなどが盛り込まれている。ただ、具体的な手段に関しては、同規定には含まれておらず、今後政府が確定させ実施する。人民日報が報じた。
2013年、北京市政府は立法関連の業務を47項目計画。主に、中小企業発展を促進させる条例(草案)や気象災害を防止する方法を適時に定める方法の審議計画や、喫煙を抑制する条例、タクシー管理条例の制定に向けた調査・研究など、6つの分野だ。
同条例では、汚染物質をめぐって、過去の濃度だけを抑止する方法を改め、総量を抑制する制度を確立し、濃度と総量、両方の観点から抑制を進めたい考えだ。また、汚染物質の排出が深刻な企業に対しては、排出総量を抑制するための責任を明確化し、排出許可証を取得しなければ排出できない制度を実施する。
一方、自動車の排気ガスなどの管理を強化するために、同条例では、自動車メーカーの品質保証責任を確定するほか、車両の排気規制、定期検査や修理・整備などを規範化、大量に排気ガスを排出する車両の削減、古い車両の整理、ショベルカーなど動力を使う機械の汚染物質の排気に関する予防・改善策の増加などを盛り込んでいる。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年5月16日