香港、空気が抜けた巨大アヒル 実は検査のため
オランダの若手アーチスト、フロレンタイン・ホフマンさんの作品で、2日から香港の尖沙咀(チムサーチョイ)に出現していた巨大アヒルのオブジェ「ラバーダック」の空気が14日から抜け始め、15日には完全にしぼんでしまった。原因に関して、中国版ツイッター「微博(ミニブログ)」では、「中国大陸部からの旅行客がタバコの吸い殻をポイ捨てしたから」との書き込みがあったが、主催者の「Harbour City(ハーバーシティ)」の報道官は「デマ」と完全否定している。人民日報が報じた。
ミニブログでは、「ラバーダックがしぼんでしまったのは、遼寧省瀋陽市からのツアー客の一人胡さんがタバコの吸い殻をポイ捨てしたことが原因」と書き込まれていた。同ツアーで13日夜、豪華客船に乗ってラバーダックの横を通過した際、胡さんが火がついたタバコ30本を投げ、14日には空気が抜け始めていたという。その後、ガイドが香港警察に通報し、胡さんは拘束されているという。
一方、同報道官は「ラバーダックは展示されて既に2週間近くになる。その期間、港は風や波が強く、曇って雨が降ることが多かった。そのため、ラバーダックの検査をしなければならず、14日の夜10時ごろから空気を抜き、15日には、水面下のケーブルやロープなどを分解して、岸に上げて検査をする。問題がなければ、すぐにでも空気を入れ直して展示する」としている。
また、デマに関しては、「ラバーダックを展示しているのは水路ではなく船が近づくことはない。陸からも数十メートル離れており、30本ものタバコを一度に投げつけるのは不可能」とし、ありえないことを強調した。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年5月16日