北京で心霊電話が続発 赤ちゃんや女性の泣き声が……
「心霊電話」と呼ばれる不審な電話が、近頃北京市民の間でホットな話題となっている。市民によると、この電話を受けると赤ちゃんの泣き声や女性の金切り声といった奇妙な音が伝わってくるが、電話をかけ返すと使用されていない電話番号になっているという。北京市公安局は21日、市民がこの電話を受けた場合に通報するよう呼びかけた。新京報が伝えた。
◆同じ番号からの「心霊電話」
多くの市民は、「知らない番号から電話がかかってきて、ネット上で検索したところ、それが『心霊電話』と呼ばれる番号(010-67679910)であることが分かった」としている。
あるネットユーザーは、「21日夜、この番号から5回電話がかかってきた。1回目は女性の泣き声で、2回目は赤ちゃんの泣き声で、3回目は女の子がお兄ちゃん助けてと言い、その後の電話は金切り声だった」と語った。
ネット上で調べたところ、多くの市民がこの3年間に上述した電話を受けていることが分かった。通常は早朝にかかってきて、上述したような内容だという。多くの人は知り合いに、この番号からかかってきた電話を受けないように注意している。
この番号は他者に電話をかけることが可能だが、この番号に電話をかけ返すと、英語で「申し訳ございません、お客様がおかけになった電話番号は、現在使われていません」と流れる。このアナウンスは通常のかけ間違いと異なっており、一部の市民は「録音されたもののようだ」と語った。
◆存在しない番号
北京聯通の関係者は21日、「6で始まる番号は当社のものであり、同番号が北京市豊台区方庄のものであることを確認した。しかし調査したところ、当社にはこの番号が存在しなかった」と語った。
心霊電話の番号にかけ返したこの関係者は、「これは、その電話番号が使用されていない場合の当社公式のアナウンスだ。当社には複数種類のアナウンスがあり、男性によるアナウンスもある。当社は上述した状況を、出来るだけ早く関連部門に報告する。またこの電話を受けた市民は怖がる必要はない。おそらく悪意あるイタズラだろう」と述べた。北京市公安局は21日、市民がこの電話を受けた場合に通報するよう呼びかけ、「警察は関連情報を記録する。市民からの報告が多い場合、警察は集中的に処理する」とした。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年5月22日