中国、就職難は5年続くか
中国人力資源・社会保障部の尹蔚民・部長は17日、北京外国語大学を訪問し、大学10校を代表する学生1千人と、就職、特に大学卒業者の就職問題に関して意見を交換した。中国の新規大学卒業者は今年、過去最高の699万人に達し、「史上最悪の就職難」と言われている。尹部長は、「この先5年、新規大学卒業者の数は引き続き700万人前後を保つ」との見方を示した。京華時報が報じた。
尹部長によると、中国の20-59歳の人数は2020年にピークとなり、8億3100人に達すると試算されている。そのため、中国の就職難はしばらく続きそうだという。700万人という数は、毎年新たに中国のヒューマンリソース市場に入って来る労働者の半数を占める。この比率がさらに高まることに加え、中等職業院校などの卒業生や城鎮(非農村部)の中卒や高卒で社会に出てくるグループ、退役した兵士などを含めると、新規労働者の総数は1600万人近くになり、中国の若者の就職は一層難しいものになりそうだ。
尹部長はまた、次のように強調した。
就職問題の根本的な解決策は「経済成長」だ。発展の動向から見て、発展モデルの転換や構造調整、工業化や情報化、城鎮化(都市化)、農業の現代化が雇用を創出すると見られ、就職の受け皿の基礎を強化するのにつながる。中国は、第三次産業、特にサービス業の発展に力を注がなければならず、これが雇用創出の点で大きな役割を果たす。同産業は1ポイント成長するにつれ、70万人近い雇用を創出するとされている。中国で同産業に従事する人の比率は36%と、先進国の80%-90%という水準はおろか、発展途上国の平均水準50%-60%をも、大きく下回っている。特に、現代サービス業、生産性サービス業の発展が遅れているものの、逆に言えばそこに巨大な発展の可能性が残されているということだ。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年6月18日