甘粛地震 被災地の緊急給水問題、ほぼ解決
甘粛省水利庁の陳徳興・副庁長は25日夜、甘粛省定西市岷県と◆県の境界付近で発生したマグニチュード(M)6.6の地震に関する記者会見の席上で、「被災地の水利施設の被災状況と危険な状態に関する調査は大体終了し、現地の緊急給水問題もほぼ解決した」と語った。新華網が伝えた。
陳副庁長によると、震央に近い地域の水利施設の破損状況は極めて深刻だったという。水利部門の専門家と職員が詳しい現場調査を実施した結果、地震によって、一部農村の飲用水、堤防、灌漑、発電用ダム、泥地、山津波災害防止プロジェクトなどの水利関連施設は、大なり小なりの被害がもたらされたことが明らかになった。特に、震央に近い地域の水利施設の被害は深刻だったが、震央から50キロメートル以内にあるダム6基と水力発電所26基は、破損したものの危険は状態ではないため、技術的方法による検査測定が進められているという。
甘粛省水利部門は、地震後の緊急給水措置に対応するため、地震発生当日の夜から連日、準備・給水作業にあたった。23日12時の時点で、岷県で被害が深刻だった地域には45の給水所、◆県で被害が深刻だった地域には11の給水所が設けられたほか、破損状態がそれほど酷くなかった一部給水施設の修理も進められた。被害が深刻だった33村の村民3万7900人の飲用水問題は、現時点でほぼ解決している。
甘粛省水利部門は今後、専門チームを組織し、地震で被害を受けた省内の全水利施設を対象とした総合評価作業に着手し、地震災害後の水利施設復旧工事計画の策定に取り組む予定。(編集KM)
◆=さんずいへんに章
「人民網日本語版」2013年7月26日