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10月から北京・江蘇の薬局に粉ミルク自販機登場

粉ミルク自動販売機の完成予想図

 今年10月から、スーパーマーケット、食料品店、ベビー専門店、ネットショップ以外でも、乳幼児を持つ両親が安心して粉ミルクを購入できるルートが新しく誕生する。中国商務部の傘下にある中国国際貿易学会国際ブランド管理センターがこのほど開催した「薬局での粉ミルク販売をめぐる座談会」において、薬局での粉ミルク販売が正式にスタートすることが確定し、試行地第一弾に北京市と江蘇省の一部地域が決定した。これらの地域の住民は、10月から一部薬局の「自動販売機」で粉ミルクを購入することが可能となる。重慶時報の報道を引用して揚子晩報が伝えた。

○北京・江蘇が「薬局での粉ミルク販売」試行地に

 今回の「薬局での粉ミルク販売をめぐる座談会」には、ネスレ、デユメックス、ミード・ジョンソン、ワイス、アボット、イーリー、聖元、貝因美など粉ミルクメーカー各社および華潤、金象、嘉事堂、国薬集団など薬局チェーン企業大手各社が出席した。中国国際貿易学会国際ブランド管理センターの許京センター長は、「2015年までの2年半で、薬局での粉ミルク販売体制をほぼ確立する」と、今後の計画を述べた。許センター長によるとこのプロセスは、3段階に分かれており、まず今年10月から来年の春節休暇までに、北京と江蘇の試行地での販売を軌道に乗せ、うち北京では20店舗に粉ミルク売り場を設ける。第2段階は来年の春節以降で、試行地での販売をベースに、消費力の高い100都市まで試行地を拡大し、1万店舗での販売を目指す。第3段階では、2015年までに販売店舗をさらに1万店増やし、対象都市を400都市に拡大する方針だという。

 試行対象となる薬局は、乳幼児用調合粉ミルクの販売許可を食品薬品監督管理部門から取得し、専門の売り場を設けて粉ミルクを販売する。すでに粉ミルク販売許可を取得済みの市場、スーパーマーケット、食料品店も、引き続き粉ミルクを販売することができる。

○自動販売機による販売

 今のところ、中国国内の主な粉ミルク販売ルートは、「スーパーマーケット」「ベビー専門店」「オンライン店舗」の3種類となっている。一方欧米諸国では、粉ミルクは主に薬局で販売されている。中国香港を例に挙げると、市場に流通している粉ミルクの約6割が薬局で販売されている。粉ミルクは、流通スピードが速いという商品の性質上、薬局で販売されている市販薬とは、管理体制・配送・返品方法などが軒並み異なる。今回薬局で販売される粉ミルクは、国際ブランド管理センターが統一仕入を行い、配送し、自動販売機を通じて消費者の手に渡る。許センター長は、「粉ミルク流通・販売ルートの管理体制は極めて厳しい。粉ミルクの原料供給元が仕入側によって保障され、配送・販売の統一徹底管理が機械で行われ、薬局を含む管理者が商品現物に触れる機会は全くない」と説明した。

 また、粉ミルクが販売される「自動販売機」は大変「スマート」で、粉ミルクが本物か偽物かを識別する能力を備えている。もし、粉ミルクが「偽物」であれば、粉ミルクが詰められた後、詰め口が自動的に閉じなくなる。たとえ詰められたとしても、客がカードで決済した後の3秒間で、機械が再び商品のチェックを行う。このようなシステムによって、販売される粉ミルクの安全が保障される。(編集KM)

 「人民網日本語版」2013年8月19日

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