口角を上げる「微笑の手術」、韓国で大人気
「口角を上げる美容整形手術」を受けると、いつも微笑んでいるように見える。これが、整形大国・韓国で最近流行している「微笑の手術」だ。韓国紙「毎日経済」によると、韓国人は第一印象が対人関係に及ぼす影響は極めて大きいと考えているため、仕事やプライベートで、人気俳優のように常に微笑みを絶やさずにいたいと望む人も多い。だが、自分自身の口角が上がっておらず、「無表情」に見えてしまい、悩む人が多いのが現状のようだ。「微笑の手術」は、このような状況を背景にブームとなった。環球時報が報じた。
インターネットを検索してみると、「微笑の手術」をPRしている韓国の美容整形外科は膨大な数に上る。ソウル江南区にある美容整形外科に電話で問い合わせたところ、妍尹姫・院長は、「顔の表情の良し悪しは、ほぼ目元と口元で決まる。だが、目元への施術に比べ、口元の美容整形手術は、最近までほとんど行われていなかった」と語った。しかし、口角を上げると、ナチュラルで健康的な印象を他人に残すことができることから、20代や30代の若い女性、特に就活中の女性で、口角アップの手術を望む人が増えている。妍院長によると、人を魅了する自然な微笑を得るために必要な手術代金は200万ウォン(約18万円)前後という。
口元の筋肉や皮膚は、かなり敏感であることから、口角アップ手術では、いくつかの副作用が生じる恐れがある。手術後の感染症のほか、副作用として考えられるのは、口角の上がり過ぎ、口角アップの不足(ほとんど変化なし)、左右の筋肉のずれ・歪み、傷跡が残る、などがある。だが、正規の病院で手術を受けた場合は、副作用が発生する確率は極めて低い。
日本の美容整形外科にも、「微笑の手術」を行う所があるが、日本ではこの手術はそれほど有名ではない。日本のメディアによると、お笑い芸人や司会者の中には、視聴者に対する「親しみ度」をアップする目的で、「微笑の手術」を受ける人もいる。しかし、普通のサラリーマンでこの手術を受ける人は、まずいない。
大阪に住む26歳の女性会社員は、「日本では、笑顔の印象を良くするために、金や銀をかぶせた歯を白い歯に換えるプチ整形をする人は結構多い。しかし、口角にメスを入れる人はごく稀」とコメントした。日本の各ポータルサイトでは、韓国で「微笑の手術」が話題になっているというニュースが取り上げられている。しかし、この手術に賛成する日本人は非常に少ない。「いつも微笑んでいるなんて、まるでドラえもんみたい」というコメントまであった。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年9月4日