「アリペイ」でタクシー料金支払が可能に 北京
中国国内最大手のオンライン決済サービス「支付宝(アリペイ)」が、タクシー乗車料金支払いの際にも利用可能となった。北京初となるアリペイ決済対応のタクシー隊が22日に結成された。すでに北京のタクシードライバー40人あまりがメンバーとなっているほか、今後専用ソフトウェアを導入し、アリペイ決済への対応を検討しているドライバーも少なくない。北京のタクシードライバーが「乗車料金のオンライン決済サービス」を導入するのは、今回が初めての試みとなる。今のところ、専用ソフトウェアはリアルタイム口座振替機能しか備えていないが、乗客は今後、淘宝網でのショッピングと同じように「(ドライバーに対する)評価機能」も付加されることを望んでいる。北京晨報が伝えた。
北京のタクシーは、早くから交通共通ICカード「一カ通」による乗車料金支払システムを導入しているが、多くのドライバーは、同カードの利用に積極的ではない。というのも、乗客が「一カ通」で料金を支払ってから実際に決済されるまでの間に多くのプロセスがあり、乗客がこのカードで支払いを済ませたあと、ドライバーにその料金が確かに入金されたかどうかを追跡するのは、極めて難しいからだ。
では、アリペイによる乗車料金支払いはどうなのだろうか?乗客が自分の携帯電話に「アリペイ財布」のアプリをダウンロードしてあれば、ログイン後にスキャン画面を開き、ドライバーのQRコードを読み取ることで、支払処理を進めることができる。QRコードを読み取った後に金額を入力し、支払確認のキーを押せば、1秒後には支払いが完了する。支払処理のスピードとリアルタイム入金機能は、アリペイを利用する上でドライバーが最も重要しているポイントだ。
ネットユーザーは、「アリペイがタクシー料金の支払に使えるようになれば、タクシードライバーのサービスレベルも格段にアップするに違いない。タクシーから降りるときに、ドライバーに『お客さん、支払確認をして下さい!ついでにドライバー評価も上げて下さい!』とお願いされるかも」と冗談めかしてネット上に書き込んだ。ドライバーの態度が感心しないものであれば、評価を下げれば良い。だが今のところ、使用できるのはリアルタイム口座振替機能だけで、乗客が「評価」を行える機能は備わっていない。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年9月24日