国慶節連休の「短期出家」が人気 会話・携帯電話禁止 浙江
浙江省慈恩寺での「短期出家」体験が報道されて以来、静寂な寺院での生活体験に、多くの人が興味を示すようになった。国慶節連休中に多くの寺院が開催する「短期出家」座禅修業クラスは、サラリーマンの間で人気上昇中のようだ。中国新聞網が伝えた。
早朝講義、座禅、読経、簡素な朝食など、早朝3時にスタートするお寺の一日は、細かい決まり事が多いが、短期修行に訪れた一般市民にとって、心の静寂を保ち、俗世間のごたごたや悩みから離れるのにうってつけだ。
慈恩寺住職の智渡法師は26日、「国慶節連休中にお寺で『短期出家』体験に参加できるかどうかという問い合わせが最近増えている。連休中にここで心穏やかな生活を過ごす人はかなりの人数に上るだろう」と語った。
短期出家体験の申込受付を担当している慈恩寺職員の李書峰さんは、「いまどきの人はあまりにも地に足がついていない。修行中に携帯などの通信端末の使用を禁じているのは、彼らを外の世界から完全に遮断し、お寺の単純で質素な生活を体験させることが目的だ」と話した。
李さんによると、今回の出家体験は座禅と読経を中心に行われ、希望者はかなり多く、1カ月前には定員に達したという。
お寺で「短期出家」し、修行にいそしむことは、多くのサラリーマンにとって、日頃のストレスを緩和する方法の一つになっていることは明らかだ。
浙江省社会科学院調査研究センターの楊建華センター長は、「多忙な職業生活の中で、人々が心を落ち着けて思索にふけることが難しくなっている。お寺での出家体験によって、彼らは速すぎる歩調をしばし止め、気持ちを落ち着かせることができる。静かなお寺の中で、人々が魂の気づきを得て、精神修養を深めることが可能となる」との見方を示した。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年9月27日