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個性的なステッカーが流行 ソマリア海賊自称も

「ソマリア海賊・中国事務所」

  「ソマリア海賊・花都事務所」(訳注:花都は広州市の区)、「菜鳥起航,路線不定」(シロウト運転、路線は不定)、「私は赤信号」--洪水のような車の流れの中で、こんなステッカーを見ることが多くなった。個性的なステッカーはいつの間にか、流行商品として定着した。だが季節は自動車の年度検査のまっただ中。多くの自動車の持ち主が、愛車の車体にほどこした派手な飾りのせいで初回合格に失敗している。交通警察部門は、車のステッカーは「個性」ばかり追求するべきではなく、法規の順守にも注意してほしいと呼びかけている。「広州日報」が伝えた。

▽自称「ソマリア海賊事務所」

 18日、市民の黄さん(女性)はふと、道端に停められた白い軽車のテールランプ左下方に、動物のキャラクターと3行の小さな文字の入ったステッカーが貼られているのに気付いた。まじまじと見た黄さんが発見したのが、「ソマリア海賊・花都事務所」との文字。飾りなら車体に何を書いてもいいものだろうか。黄さんは合点のいかない気持ちになった。

 記者が18日午後、広州大道の交差点で15分ほど調査したところ、ステッカーを貼った自家用車を8台見かけた。その多くは、人をからかうような、人を脅すような内容のものだった。「離遠点,我火大!」(距離をおいてくれ、怒らせたら怖いぞ!)とか、「ニー快,ニー飛過去!」(速く行ってくれ、飛んで行ってくれ!)とかいったものだ。

▽ステッカーで危うく追突

 天河区に住む謝さん(女性)はカーステッカーの大ファン。マイカーのバックミラーにはハローキティの図柄が貼られており、家にはほかのデザインの萌えステッカーも3、4セットあり、定期的に替えているという。若い世代の車の持ち主が個性的な飾りにこだわるのは悪くないと考えている彼女だが、度を過ぎてはいけないし、他人が嫌がる者をさらしてはいけないとの意見だ。

 数日前、謝さんが娘を塾に車で送っていたところ、娘が横の車を指さし、後部に貼られたステッカーは何を意味するのかと聞いた。謝さんがそのステッカーを見ると、下着を付けた女性の臀部のイメージがあり、その上に「no kiss」の文字。謝さんはあわてながらも、娘には、追突しないように車間距離を取ってくださいというステッカーだよと説明したという。

 「これからは安全運転に気をつけて、珍しいステッカーになんか気を取られないようにします」。蘿崗区に住む段さん(女性)は先日、思い出しただけでも冷やっとする体験をした。広汕路を通って市の中心部に向かっていたところ、目の前のSUVの後部にステッカーが貼ってあり、「近寄ったら屁が出る」というステッカーが貼ってあるのに気付いた。これを読んだ段さんは、助手席に座っていた友人と噴き出して、ブレーキと間違えてアクセルを踏んでしまった。反応が速かったので事故にはならなかったが、今思い出しても冷や汗が出る。

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