干支の相性偏重、見合い失敗の原因に
見合いの前には必ず相手の干支(えと)を聞き、相性が悪い干支なら見合いをやめる。相手に会う前から星座を聞いて、相性が良くなければ付き合ってみようともしない。こんな「干支コンプレックス」や「星座コンプレックス」が一部の親や若者に広がり、結婚相手探しを阻んでいる。中国江蘇網が伝えた。
淮安市内に住む肖さん(女性)は「干支コンプレックス」の被害者の一人。勤め先は市内の企業で、見た目もなかなかいい肖さんは、人づてにある男性と知り合ったが、数日も経たないうちに、これ以上の付き合いはやめにしたいと言われた。その原因が干支の相性の不一致。肖さんは1986年生まれの寅年で、男性は卯年。干支が合わないと家族に反対され、男性も諦めざるを得なかったという。
同じく市内の銭さん(男性)も同じような経験をした。酉年の銭さんは友人を介してある女性と知り合ったが、一つ下の戌年だとわかると家族が反対。「鶏が飛べば犬が跳ねる、鶏と犬ではうまくいかない」というのだ。
竜(辰年)を見たら兎(卯年)が逃げる、竜(辰年)と虎(寅年)は闘う--こんな言い方は淮安市の民間で広く流行している。新聞夕刊紙の公益仲人を務める李暁萍さんによると、多くの親が、見合いで干支を気にし、干支が合わないと将来問題が起こると心配している。「こうした言い方は何の根拠もないもの。恋愛結婚した若者を多く見てきましたが、干支の相性が合わなくても幸せに暮らしている夫婦はたくさんいます。逆に、相性はぴったりでも離婚してしまう人もいます」。
干支を気にするのは親が多いが、若者が星座を気にすることもある。李さんがある日、1981年生まれの男性に相手を紹介しようとしたところ、年齢だけでなく星座を尋ねてくる。なぜかと聞くと、もしも自分の星座と合わないなら会いたくないとの答え。李さんは言葉を失ってしまったという。(編集MA)
「人民網日本語版」2013年11月21日