ホワイトカラーにタトゥー流行 決断には熟慮を
クロアチア出身のピアニストのマキシムがこのほど、南京にやってきた。音楽の魅力を楽しむと同時に、マキシムの手首のタトゥーのデザインに目を留めたファンも多かったという。タトゥーはここ数年、スターたちだけではなく、一部のホワイトカラーの間でも流行している。だがタトゥーは、入れるのは容易だが、除去するのは難しい。きれいに取れないだけでなく、傷が残る場合もある。金陵晩報が伝えた。
▽ホワイトカラーに流行
李夢雪さん(仮名)はある会社に勤めるOL。お腹にあった生まれつきのあざが気になり、バラの花のタトゥーを入れることにした。李さんは10日、あるタトゥースタジオに入店。4時間の痛みを経て、あざのあった場所には赤いバラの花が咲いた。タトゥーを入れるのは痛かったし、1500元を費やすことになったが、李さんは満足だ。「毎日あざを見て気にすることもこれでなくなる」。
李さんのようにタトゥーを入れるホワイトカラーの若者は少なくない。このタトゥースタジオの彫り師の張大為さんによると、毎日平均で2、3人がタトゥーを入れにくるが、ホワイトカラーの客が多く、年齢は大体20歳から30歳くらい。南京市新街口で働くホワイトカラーの王さんは昨年、同僚が肩にバラのタトゥーを入れているのを見てきれいだと思い、自分も入れたいと考えた。王さんはその夏に、ハートのタトゥーを入れたという。
彫り師の張さんによると、7、8年くらい前までは、タトゥーを入れるのは強く見えるためという人が多かったが、ここ数年でその考えは変わってきた。デザインも以前は黒くて太い線の単純なものが中心だったが、最近はどんどん精巧になり、ホワイトカラーや学生の人気も高まった。「外国文化に触れることが多くなったからか、美的感覚も大きく変化しています」。
▽よく考えてから決断を
タトゥーは痛いが、タトゥーを取り除くのはもっと痛い。張さんによると、タトゥーを取るのは痛いだけではなく、除去作業は何度も繰り返さなければならない。「現在の進んだタトゥー除去はレーザーを使います。しかしレーザーでも、何度にも分けて繰り返して施術しなければならず、少しずつ薄くしていくしかありません。レーザーでも完全な除去はできず、力加減を間違えば、傷が残ってしまうこともあります」。
南京市第一病院皮膚科の呉医師によると、タトゥーは染料を皮膚に入れることを指し、タトゥー用具の消毒がきちんとしていなければ、感染症を引き起こすこともある。真皮層に入れることによって炎症を起こすこともある。「虚弱体質の人や皮膚の抵抗力が低い人は特に、タトゥーによる皮膚のアレルギーや感染などの症状を起こしやすいと言えます」。(編集MA)
「人民網日本語版」2013年12月13日