中年ホワイトカラー 記憶力低下に注意
ホワイトカラーはオフィスビルを出入りし、一見したところ優雅な生活を送っているが、実際には仕事のプレッシャーが激しく、「若い頃は命を金に変え、年を取ってからは金を命に変える」と誇張する声もあるほどだ。仕事のプレッシャーにより、多くの人の健康が損なわれている。その中でも、特に記憶障害に対する注目が高まっている。西寧晩報が伝えた。
ホワイトカラーの記憶障害には、さまざまな原因がある。社会の急速かつ不均衡な発展、就職と仕事のプレッシャーの増加、人間関係の悩み、家庭の不和等のさまざまな要因が、心理的な疾病の発生率を押し上げている。ホワイトカラーの間で、焦りや憂うつが普遍的な心理状態となっている。彼らはよく、記憶力が低下したと不平を口にする。記憶力の低下は、脳の記憶回路が実際に損なわれたとは限らず、焦りや憂いにより記憶力が低下したと勘違いしやすくなるのだ。その原因は、脳内のセロトニン等のモノアミン神経伝達物質の、水準もしくは活性度の低下と言えよう。
軽度認知機能障害は、中年のホワイトカラーが注目すべき臨床病理状態だ。それでは、自分の記憶力の低下が、軽度認知機能障害であると判断するには、どのようにすればよいか。まずは次の2点から判断してみよう。(1)本人もしくはその他の事情をよく知る人(家族、同僚、友人)が、記憶力およびその他の認知機能が徐々に低下していると報告。(2)普段通り生活を送れるが、道具を用いる複雑な作業がやや困難。
上述した2点が確認された場合、これを重視する必要がある。病院でカウンセリングを受け、直ちに対処するべきだろう。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年11月8日