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中日韓FTA交渉開始 日本のTPP交渉参加が足を引っ張る (3)

 ■提言:FTA交渉は相互信頼と透明性が重要

 日本のTPP交渉参加について沈報道官は先日の記者会見で「われわれは各国との意志疎通と交流を継続し、この交渉の影響を踏み込んで分析するとともに、自らの自由貿易圏戦略を加速する」と表明した。

 それでは間もなく始まる中日韓FTA交渉において鍵となるのはどのような点だろうか。

 交渉過程を知るある人物によると、次の段階の交渉で最大の鍵を握るのは政治的意志だが、日本の姿勢は最もふらついている。米側の打ち出したTPPを牽制する狙いから、中国は常に積極的な姿勢であり、交渉過程を全力で推し進めるはずだ。

 「中日韓自由貿易圏がもたらす貿易の円滑化は経済成長の『正の和』要因であり、決して『ゼロサム』要因ではないことを認識すべきだ」と劉氏は指摘。「こうした状況の下、中日韓の指導者は政治的要素を捨てて、感情的にならず、摩擦の激化を避けるべきだ。また、FTA規則の透明性を高め、相互信頼とウィンウィンを基礎に規則を制定すべきだ」と述べた。

 劉氏はさらに「現段階ではなおさらに中日韓は相手を探るような接触や工作的交渉を止め、持続的、共同的、建設的な準備枠組みの構築を提言し、自由貿易圏構築の実質的進展を促すべきだ。また、3カ国の互恵という観点から外部の妨害を排除し、世界経済におけるアジアの発言力を高めるべきだ」と注意を促した。

 実は中韓は昨年5月には二国間貿易協定について交渉を行い、中韓貿易・投資の発展を促した。中韓交渉は中日韓FTA交渉よりも早く、年内に妥結する見通しとの分析がある。中韓FTA交渉が妥結すれば、中日韓交渉妥結の可能性も少し高まるかも知れない。

 「中韓二国間貿易協定は次善の選択だが、中日韓自由貿易圏構築の突破口を開き、推進することにもなる」と劉氏は指摘した。(編集NA)

 「人民網日本語版」2013年3月25日

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