モバイルネットワークが発展 中国企業の海外進出の契機に (2)
中国携帯サイトブラウザ最大手のUC優視の?永福董事長兼CEOは、「当社は今後3年で、技術・生態環境・国際化の3つの面で、30億元(約480億円)の資金を投入し、モバイルネットワーク分野における地位を強化する」という内容の「3・3・3計画」を発表した。
微信(テンセントの提供する、スマートフォン向けコミュニケーションアプリ)によりモバイルネットワークの「特急券」を獲得したとされるテンセントも油断していない。情報によると、テンセントはゲーム、広告、EC、O2Oなどから攻勢をかけ、より多くの新しいビジネスモデルを模索している。
◆グローバル企業、中国に注目
中国市場は世界の注目を浴びている。中国インターネット協会の黄澄清副理事長は、「中国、韓国、日本、シンガポールなどの国と地域の3G事業における提携に伴い、中国・アジアは世界で最も潜在力を持つモバイルネットワーク市場に発展しつつある」と語った。世界モバイルネットワーク大会の主催者によると、海外のモバイル広告大手のインモビやアドモブ、システムプラットフォームのJollaやMozillaなどが、中国モバイルネットワーク業界に提携意向を示している。
インモビのアジア太平洋地域代表のアトゥール・サティージャ氏は、「世界的なモバイル広告企業として、当社は中国で2年間に渡り経営を続けている。中国のモバイルネットワーク利用者は世界最多で、当社の市場はますます良くなるだろう」と語った。
中国にターゲットを絞った本土化商品「印象筆記」を昨年発表した、クラウドノート・記憶アプリ「エバーノート」は同大会で、「印象筆記」の中国企業版を発表した。エバーノートのフィル・リービンCEOは、「経済変革は、企業向けソフトにかつてないチャンスをもたらす。この傾向は特に中国において著しい」と指摘した。
フィル・リービンCEOは、「中国は今後10年間で、世界最大のイノベーション溶鉱炉になり、世界で好まれる優秀な商品を生産してくれるだろう。中国で商品を開発したら、世界で売りさばかなければならない」と述べた。