コラーゲンは効果無し? 健康食品業界に信頼の危機 (2)
良好な産業環境が、健康食品市場の健全な発展の基盤となる。少数の違法企業の短絡的な行為は、しばらくの間は市場に利益をもたらすかもしれないが、長期的に見れば合法企業の発展に影響を与え、「悪貨が良貨を駆逐する」悪循環をもたらす可能性がある。さらに消費者の信頼も損なわれ、市場は長期的発展の原動力を失ってしまう。調整時期にある健康食品市場にとって、こうした混乱の取り締まりは発展のため必ず通らなければならない道と言える。
健康食品市場の混乱した状況を根本的に改善するためには、政府の職能を十分に発揮し、監督管理不足を補うべきだ。具体的には、▽企業の生産データベースを構築し、企業の生産状況、信頼状況を参照できるようにする▽企業の生産、流通、広告・宣伝などのモニタリング制度を打ちたて、違反行為への処罰を強める----といった措置が考えられる。「監督管理の強化」、「処罰の厳格化」という2つの制約があれば、企業の射幸心も薄れるだろう。
健康食品は万能薬ではない。消費者は健康食品の効能を正しく見極め、科学的な健康観を持つ必要がある。多種多様な健康食品に惑わされず、理性を保ち、流行に飛びつかず、宣伝文句をうかつに信じてはならない。理性的な消費者がいれば、健康食品市場にはびこる「ニセモノ」も存在・再生の基盤を失い、健康食品業界は健全な発展を続けることができる。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年6月3日