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電子書籍 決め手はやっぱりコンテンツ (2)

 新興のデジタル出版産業では、相変わらずコンテンツが決め手になる。電子書籍端末産業の先駆者が成功にたどり着けなかったのは、ベストセラーなど人気のある書籍が購入できなかったことが原因だ。衰退に向かいつつある米国の伝統的な出版社の多くがデジタル出版に強い反発を抱いており、アマゾンなどの電子書籍取り扱い企業は、出版社からコンテンツの使用許諾を受けるため、電子書籍の価格代理設定システムの構築に着手し、出版社から高額でコンテンツを買い取り、9.99ドルの低価格で読者に販売するシステムをうち立てた。またアマゾンは自前の出版プラットフォームを立ち上げ、作者、コンテンツ、読者が連携しあうスタイルを自ら作り出した。このことはキンドルのオンライン店舗のコンテンツ資源を極めて豊富にしただけでなく、一連の作家の優れたコンテンツを生み出すことにもつながった。キンドルの発売当初、オンライン書籍で取り扱う電子書籍は8万8千点に過ぎなかったが、それから4年足らずで100万点を突破するまでになった。

 伝統的な紙の書籍に比べて、バージョンアップが進む電子書籍が優れた読書の世界を作り出しているのは確かだが、タブレットPCの低価格化の影響が電子書籍市場にも波及し始めている。市場研究を手がけるアイサプライのまとめた統計によると、12年の世界の電子書籍端末の出荷台数は1500万台で、前年比800万台減少した。とはいえ、このことはコンテンツ販売を主とする企業に実質的なダメージを与えてはいない。キンドルのビジネスモデルは業界で「カミソリと刃のモデル」と呼ばれている。実際に切る役目をするのはカミソリ本体ではなく刃であるように、実際に利益を出すのはキンドルの端末ではなくコンテンツである、という意味だ。(編集KS)

 「人民網日本語版」2013年6月24日

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