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都市化とサービス業が経済発展の新たなエンジンに (2)

 ▽工業化とプラスの相互作用があり、農業の現代化とのバランスが取れた新型の都市化路線を模索

 王常務副院長によると、都市化とは主に中国経済の需要サイドの問題を解決することであり、どのように需要を生み出すかということだ。中国にとって都市化は新たな消費ニーズと投資ニーズを生み出してくれるものといえる。

 全国人民代表大会財政経済委員会の尹中卿副主任委員は次のように述べた。改革開放スタートからの30年あまり、中国はずっと都市化の建設を進めており、都市化率は20%足らずから2012年末は52.57%まで上昇し、上昇ペースは速い。だがペースに比べて、都市化の質にはいくつかの問題がある。

 第一に、戸籍の都市化率は名目上の都市化率を大幅に下回る。第二に、人工の都市化が土地の都市化に遅れている。第三に、中部・西部の都市化率は東部の都市化率をはるかに下回る。第四に、小都市や街の都市化率は大都市や超大型都市の都市化率よりはるかに低い。2億6千万人近い出稼ぎ労働者や農業の移転人口が都市に移り住んだが、都市の戸籍をもつ市民にはなれず、都市で社会保障を受けることができない。これでは都市化は不完全だ。

 都市化の建設では今ある問題を消化することが必要であり、伝統的な都市化のモデルを継続していってはならない。工業化とプラスの相互作用があり、農業の現代化とのバランスが取れた新型の都市化路線を模索する必要がある。

 尹副主任委員はこのように述べた。

 シンガポール国立大学東アジア研究所の鄭永年所長によると、中国は都市化を分けて考える必要がある。たとえば北京、上海、広州などのトップ都市はすでに都市化がかなり進んでおり、これ以上の都市化をうち出してもあまりメリットはない。重要なことは都市のグレードアップを進め、これらの大都市の中にある村的な部分(城中村)をうまく消化することだ。一方、二番手や三番手の都市にはまだ大きな可能性が残っており、インフラを整備して、吸引力を高めることが必要だという。

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