都市化とサービス業が経済発展の新たなエンジンに
中国国際経済交流センターが主催した第3回グローバルシンクタンクサミットが、先月28-29日に北京市で開催された。テーマは「新たな局面、新たな協力、新たな発展」。参加した専門家によると、経済発展モデルの転換を加速する過程で、都市化やサービス業などが中国経済発展の新たなエンジンになることが期待される。サービス業の競争レベルをさらに引き上げ、新しいタイプの都市化路線を模索することが極めて重要だという。「人民日報」が伝えた。
▽他国に比べ中国では経済発展を牽引する消費の力が比較的弱い
国家発展改革委員会マクロ経済研究院の王一鳴常務副院長によると、過去30年間の高度成長期を経て、中国経済はすでに次のポイントにさしかかっている。次のポイントとはすなわち、よく言われるモデル転換だ。新たな成長のエンジンを育て、構造調整とイノベーションを推進することが、供給サイドから中国の経済成長の動力を模索することだという。
世界貿易機関(WTO)のパスカル・ラミー事務局長によると、中国はサービス分野の開放を一層進めるのがよいという。より開放的で競争力を備えたサービス業になれば、さらに多くの雇用をもたらすことになり、中国製造業のグレードアップ促進にも有利だという。
韓国の対外経済政策研究院(KIEP)の蔡旭・元院長によると、中国の過去の経済成長モデルを振り返ると、成長は基本的にすべて投資や製造業により駆動されていたことがわかる。製造業に比べて、中国ではサービス業の発展が遅れている。実際、サービス産業は非常に重要だ。サービス産業の効率が高まれば、製造業のグレードアップや改善を促進することができ、第一次産業と第二次産業の発展をよりよく支えることが可能になるという。
ポーランドのグジェゴシュ・コウォトコ元副首相は、「中国経済には転換が必要であり、消費が主導する経済発展モデルへの転換が必要だ。世界の他の国に比べて、中国の消費はなお低調だ。だが注意しなくてはならないのは、これは輸出がもう重要ではないという意味ではないということだ」と述べた。