漢方薬の輸出にはまだいくつかの関門 (2)
基準の違いから、中国の漢方薬に関する摩擦がよく発生している。今年8月20日、英国医薬品庁(MHRA)は、白鳳丸、発宝、牛黄解毒片などの一部未承認の漢方薬に基準を超える鉛、水銀、ヒ素が含まれていると警告した。
中国工程院会員の張伯礼氏は、欧米の技術基準を参考に、分離や品質管理などの多くの分野で中国の基準を引き上げる必要があると主張し続けている。また、中国の漢方薬の特徴を生かした自主的な基準の構築を模索しなければならないとも提案している。
産業チェーンモデルの推進
初めに鍼灸医療サービス製品が漢方薬とともに単独で輸出され、教育、科学研究、貿易、文化などの産業チェーンモデルがこれに続き進出し、漢方薬の輸出も模索が続いている。
百年以上の歴史ある老舗である同仁堂を例にとると、ある国や地域へ進出すると、外国人顧客が中国医学に基づいた診断や鍼灸、マッサージなどの診療を通して中国医学薬学の文化理念を感じ取っているようだ。薬局の外には中医が常駐したり、現地の病院と提携して診療センターを開設したりしている。シンガポールの中医診療センターは現地の西洋医学の病院内に開設されている。
「船を借りて出港」し広く展開することが、中国医学、薬学を輸出するための重要なチャンネルになる。今年の北京交易会期間において、中国中医科学院広安門病院とカンボジアグリーン王国連盟有限公司が提携契約に調印した。主に中国医学のメディカルツーリズムが中心だ。中国中医科学院眼科病院と米国カリフォルニア大学ロサンゼルス分校は中医医療項目の提携に合意している。(編集EW)
「人民網日本語版」2013年8月26日