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自国通貨安は天使か悪魔か (2)

 資本流出を抑制するため、ブラジルなどの中央銀行は自国通貨下落の抑制に努力している。現在選択できる手法は(1)中央銀行が外国為替市場で米ドルを売り、自国通貨を買うことで為替相場の安定を維持する(2)利上げにより国内金融市場の国際資本に対する吸引力を高める--の2つしかない。残念なことに外国為替市場への介入は外貨準備高の縮小を招くので、持続は困難だ。経済成長がすでに減速している中、利上げは経済成長をさらに抑制する。いずれの手法もコストや副作用を伴うのだ。

 意図的な通貨下落であれ、下落抑制であれ、その背景には共通の推力がある。つまり世界金融危機後に米国などの成長が加速し、新興国全体の成長が減速して、一部先進国と新興国の成長率が同一化に向かっていることだ。前者はFRBを量的緩和の縮小へと促し、後者は各々ファンダメンタルズの異なる新興国に様々な圧力を加えた。ファンダメンタルズの良い国は輸出刺激によって成長を維持せざるを得ず、ファンダメンタルズの悪い国はFRBの量的緩和縮小による資本流出を抑制するために様々な措置を講じざるを得なくなった。自国通貨安はファンダメンタルズの良い国にとっては天使だが、ファンダメンタルズの悪い国にとっては悪魔だ。

 こうした二元化現象は、世界最大の経済大国である米国の国内政策が世界経済に対して大きな波及効果を持つことを示す一方で、世界の新興国が団結して、多国間ガバナンスを通じてFRBの政策による衝撃に対処するとともに、より責任ある国内政策を実施するよう米政府に促す必要性も浮き彫りにした。(編集NA)

 「人民網日本語版」2013年9月19日

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