日本の漢方薬事業 売上好調だが開発は中国に及ばず (3)
--一人の投資家として、日本の漢方薬輸出が(中国を除く)世界市場で70%のシェアを占められたのはなぜだと思うか。
一番重要なことは「標準化」だと考える。日本の厚生労働省は非常に詳細な基準を制定し、薬効と化学成分を明確に標準化した。漢方薬と西洋医学の薬品を同一視しており、漢方薬が製品として生産されるようになり、世界各国が日本で製造された漢方薬を受け入れやすいようにした。
--中国と西側には文化的な相違がある。西側の人々に漢方薬を理解し、受け入れてもらうにはどうしたらよいか。
西側の「合理主義」の枠組に合わせるしかない。最も重要なことは、漢方薬は偶然の経験に基づいて製造されるものではなく、だれでも再生が可能な「標準化による製造」が行われているものだとわからせることだ。これ以外の方法では欧米市場をこじ開けることはできない。
--日本が施行する漢方薬の標準と欧米の標準が異なる場合、中国企業は欧米企業の標準になんとかして合わせるべきか。
日本がうち出すのは、世界で最も合理的かつ厳格な標準であり、欧米の標準と矛盾が生じることはない。日本の厚労省の任務は、こうした漢方薬のなんらかの基準を制定することでもある。日本は今、既存の漢方薬の効果を高めるために努力しており、科学技術的手段を運用し、薬効成分を増やし、不純物を除去し、最も適切な薬用成分の比率を追求している。
とはいえ、日本は新薬の開発で今なお中国に及ばない。中国の漢方薬企業は「実験主義」に基づいてあらゆる取り組みをしているからだ。(編集KS)
*◆は澹のつくり
「人民網日本語版」2013年9月29日