日本製品、なぜ日本人に好まれるのか? (2)
日本ブランドは消費者の需要に敏感だ。日本は生活のリズムが速く、多くの日本ブランドは新製品を続々と発売し、暮らしの利便性を高めている。例えば家電や自動車といった家庭の中で大きな比率を占める製品の場合、日本人は日本ブランドを好む。例えば自動車だが、日本は道路が狭く、環境資源が不足しているため、コンパクトカーと軽自動車が人気だ。そのため海外ブランドと比べ、日本車は国内の消費者の需要を満たしやすい。
他にも、日本企業は製造の過程において、基準化・効率化・組織化を重視している。彼らが重視するのは結果ではなく、その過程において流した汗と責任であり、飽くなき進歩を求める。私はある日本の友人と、日本の各業界は驚異的な創造力を持っていると、感嘆を漏らしたことがある。友人は、これは日本人が資源を惜しむためだと分析した。日本人は無駄遣いできるほど多くの資源を持っておらず、創造力を発揮しモノを限界まで使い込まなければ、力を維持できないことを知っている。
◆日本の若者はアップル・サムスン製品を使用するか
金氏:日本は電子製品の大国であり、ソニー、パナソニック、東芝、カシオなど多くのメーカーが携帯電話を製造する能力を持っている。そのため日本の携帯電話市場は、これらのブランドによって高いシェアを占められている。2012年になるとiPhoneがこの市場構造を打破し、販売ナンバーワンの携帯電話になった。
しかしながら、日本人は日本ブランドを好んで使用する。日本の携帯電話はデザインと操作性を重視する。例えば深刻な高齢化社会のため、ボタンの大きな高齢者向け携帯電話が好調な売れ行きを記録している。多くの優秀な現地ブランドがユーザーの忠誠度を培っていることから、アンドロイド携帯に慣れたため、アップルのOSが使いにくく諦めてしまう人もいる。これらの要素は、現地ブランドの影響力を高めた。