ECサイトの激安セール 中国人消費者の実力を反映
11月11日の「独身の日」で最も幸せだった人は、パソコンにかじりつき決済の完了を待った独身者たちではなく、忙しく対応に追われたサプライヤーでもなく、バイクに乗り街を行き来した配達員でもない。それは売上の計算で手がしびれる思いをしたECサイトだろう。経済参考報が伝えた。
統計データによると、ECサイト20社は11月11日の1日のみで、300億円(約3750億円)の売上を達成した。このうちタオバオが運営する天猫商城の支付宝(アリペイ)による決済額は、全体の3分の2を占める191億元(約2388億円)に達し、世界小売業界の記録を樹立した。
ECサイトの大胆な販促の裏側には、融資に対する大きな需要が存在するという。ある調査によると、各ECサイトは現在、「融資を受けて規模化し、新たな融資により規模化を続け、さらなる融資によって上場を実現する」というビジネス方式を採用している。ECサイトがこのような発展方法を選択する場合、投資家に対して優れた業績報告を提出し、企業の高度成長をアピールしなければならない。少なくとも財務報告では、増加を続ける営業収入を示す必要がある。
しかし荒稼ぎをするECサイトと比べ、実店舗の業績はかつてほど振るっていない。小売スーパー、実店舗の黄金時代は、すでに過ぎ去ったようだ。テナント料や人件費の高騰の他に、消費者のショッピング行為の変化が日増しに進んでいる。ネットユーザーらはネットショッピングを愛用し、これまで外でのショッピングを好んでいた消費者も賢くなっている。これはネットショッピングの方が割安のためだ。