中国企業スパイ論はデマ カナダ進出は共同開発目的 (2)
CBCの18日の報道によると、中国大使の今回の発言は「中国企業スパイ論」に反駁するだけでなく、中国海洋石油のネクセン買収の認可についての最終的な決定が出される前に、中国企業の買収の目的に対するカナダの人々の懸念をうち消したいという狙いがある。章大使によると、中国人がカナダに進出するのは「カナダの資源を略奪するためではなく、共同開発に参与するためだ」という。同報道によると、一連のデータからカナダには中国海洋石油による買収を支持しない人が多いことがわかるが、カナダ政府は中国との経済貿易関係の発展に力を入れており、政府はこのほど野党の批判を受けながらも、中国と期間31年間の二国間の投資保護合意(FIPA)を締結した。米国と同じく、カナダの情報部門もしばしば「中国スパイ論」を叫ぶが、全体としてみればカナダ・中国の経済貿易関係は安定しており、カナダ国民は「中国企業は経済スパイ」という論調には与しない。カナダの社会は主に中国企業による資源分野への投資に恐れを抱いており、その原因として、カナダが資源立国であること、これまで海外資本や海外企業による自国資源の買収に警戒心や恐怖感を抱いてきたこと、今回の買収によりカナダの自然資源が枯渇してしまうのではないかと恐れていることが挙げられるという。(編集KS)
「人民網日本語版」2012年11月19日