中国経済、中等所得の罠には陥らない=米専門家 (2)
中国の高齢化に伴い、介護や高齢者医療等、サービス業の発展が大きな潜在力を秘めている。また所得増に伴い、国民の娯楽・レジャーに対する需要が増加する。
このほか、中国の人材市場のさらなる発展、特に高い素質を持つ人材の地域を跨ぐ流動が、経済成長に対して重要な貢献を成し遂げるだろう。
一部の国家は高い経済成長率を実現しても、一定期間後に突如停滞に陥る。これらの国家は財政規律が不足しており、負債が重なり、私営経済を排除している。しかし、中国が「中等所得の罠」に陥ることはないだろう。
安価な人件費による強みが徐々に失われ、中国のローエンド製造業が一定の圧力に直面している。しかし中国の製造業は今後、自然とバリューチェーンの川上に移行するだろう。電子産業を例とすると、これまでの中国は単純な組立・輸出のみを手がけていたが、現在の中国には独自開発のチップやソフト等が多くあり、高付加価値産業を持っている。
政府は出来る限り柔軟性を企業に付与すべきだ。国内外の投資家はチャンスに気づけば、これらのハイエンド産業に進出するだろう。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年11月19日