聯想 来年は国内最大のスマートフォンメーカーに?
市場コンサルティング企業のガートナーがこのほど発表した予測によると、聯想(レノボ)は2013年に中国国内最大のスマートフォン(多機能携帯電話、スマホ)メーカーになる見込みだ。12年第3四半期(7-9月)の市場シェアは14.8%に達しており、13年には国内最大のメーカーになる可能性がある。14年になると、中国の情報技術(IT)市場にはパーソナルクラウドストレージ業務を取り扱う企業が少なくとも3社は登場するとみられる。また16年になると、中国のマルチメディアタブレットの生産台数がノートパソコンの生産台数にほぼ匹敵するようになるという。人民網が伝えた。
ガートナーの報告によると、中国のスマホ市場はますます国際化の方向に向かって発展している。中国のスマホメーカーは携帯電話のクラウドストレージ業務にも手を伸ばしており、各社独自のカスタマイズ型モバイルサービスを開発した。13年の中国IT市場の発展には、▽ビデオ通話▽スマホ▽パーソナルクラウドストレージ▽パブリッククラウドストレージ▽マルチメディアタブレット、という5つの方向性があるという。
ある業界関係者によれば、ここ2年ほどの間に、スマホとタブレット端末利用のモバイルサービスによって、いつでもどこでもパーソナル情報をオンラインストレージに保存できるようになり、国内の第3世代移動通信(3G)ネットワークの発展が大いに促進された。これと同時にデータ保存をめぐって安全性やプライバシー保護の問題が出てきた。現在、世界で人気を集めているパーソナルクラウドストレージのサービスにはエバーノート、ドロップボックス、マイクロソフトのスカイドライブ、グーグルのクラウドストレージサービスなどがあり、それぞれブランド効果によって多くの利用者を引きつけているが、国内・国外のネットワーク上の制限や通信速度の制限などが原因で、これらのサービスは十分に普及しているとはいえない。同関係者によると、聯想は世界レベルのパーソナルコンピューター(PC)メーカーであり、ハードウェアの実力や研究開発技術では絶対的な優位を誇る。今年発表したミドルエンドのスマホ数機種も売れ行きは好調で、来年に中国スマホ市場の覇者になることができるかどうかは、その時になればわかるという。(編集KS)
「人民網日本語版」2012年11月23日