中国の家電メーカーは価格戦争を派手に行っているが、世界的な有名企業・ブランドは中国企業との価格戦争に乗り出すことはほとんどなく、それぞれの経営戦略や経営方針を淡々と持続させている。より重要なことは、こうした企業・ブランドの販売状況や市場は、中国企業間の価格戦争から何の影響も受けないということだ。
中国の家電製品はとうの昔に世界先端レベルに達しているが、中国家電メーカーは販売に先だつ価格競争に気を取られ、ブランド育成、イメージづくり、アフターサービスに注意してこなかった。その結果、世界的有名企業・ブランドとの競争で優位に立てるはずが優位性を完全に失ってしまい、中国製家電は低品質の「代名詞」に成り下がってしまった。
現在、中国家電市場の故障率が年を追って上昇しているが、これは技術的な原因によるものではない。原因は中国家電メーカーが価格戦争のもたらす粗利益率の低さやさまざまなコスト上昇要因により、製品の品質基準やサービス水準を下げざるを得なくなっていることにある。あるいはここ数年来、中国の一部家電メーカーが生産設備や生産技術の向上やイノベーションに取り組まず、大幅に後退していることが挙げられる。
中国家電メーカーは価格戦争にばかり頼ってはいけない。価格戦争によってイノベーション能力はますます弱まり、サービス水準はますます低下し、市場競争力はますます下がるばかりだ。中国家電メーカーはこのようなマイナス面を重視し、警戒する必要がある。(編集KS)
「人民網日本語版」2012年12月7日
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