世界経済黄皮書:先進国の「日本化」が顕著に (2)
▽先進国の「日本化」がますます顕著に
近年、日本の経済社会には次のような問題が表れている。第一に、政府債務の対GDP比が絶えず上昇しており、短期?中期的に大きく下げることは難しい。第二に、従来の金融政策を使い果たし、金利をゼロ又はほぼゼロに引き下げても大きな効果が見られない。第三に、高齢化が進行しつつある。第四に、国内の各党派による政治的な対立が激しく、新政策を打ち出す際、共通認識が得られにくい。これら4つの問題が存在する状態をいわゆる「日本化(Japanization)」と呼ぶ。
欧州の今の状況は日本の過去20年の状態と極めて似ている。米国も、高齢化を除く3項目が当てはまっている。つまり、先進国が直面する問題と困難には内在的に同一化の傾向が見られる。経済体制、経済構造、生産・消費方式が似通った社会において、「日本化」が共通の問題となるかもしれない。このことはまた、米、欧、日などの主要先進国が中長期的な低成長の軌道に入ったことを示している。(編集SN)
「人民網日本語版」2012年12月27日