野菜価格が高騰 12月のCPI上昇率が2%台に戻る可能性も
年末には物価上昇が生じやすいが、今年も例外ではない。各調査会社は、悪天候による野菜価格の高騰、豚肉価格の続騰により、12月の食品価格が大幅に上昇し、消費者物価指数(CPI)の上昇率が2%台に戻る可能性が出てきたと指摘した。北京晨報が伝えた。
季節要因と気候による影響を受け、今月の肉類・野菜・果物価格が高騰した。特に野菜価格は、このほどの悪天候の影響により著しく高騰した。中国商務部の12月のデータによると、野菜価格は前月より17%上昇し、2カ月連続で高騰した。
中国国家統計局がこのほど発表した物価データによると、12月中旬の50都市の白菜の価格が8.3%、油菜(アブラナ科の野菜)の価格が9.3%、キンサイの価格が5.7%、キュウリの価格が8.1%、トマトの価格が4.1%上昇し、豚肉(もも肉)価格も1.3%上昇し、全体的に続騰となった。
上海申銀万国証券研究所有限公司は、「12月の食品価格は前年同月比で3.6%上昇し、上昇率が前月比で0.6ポイント増となった。12月のCPI上昇率(前年同月比)は、2.3%となる見通しだ」と分析した。招商証券の報告書は、「12月の物価上昇率は2.2%になる」と予想した。国信証券は、「12月の食品価格は前年同月比で4.1%上昇し、12月のCPI上昇率(前年同月比)は2.42%に達する」とした。第一創業証券は、「12月のCPI上昇率(前年同月比)は2.5%に達する」と分析した。
12月の物価高騰は近頃の気温低下によるもので、野菜の成長にかかる期間が延長され、市場の供給量が減少した。長期的に見ると、マクロ経済が依然として回復の段階にあり、来年の金融政策も「穏健」を中心とするため、物価が急激に上昇する可能性は低い。そのため2013年の物価上昇率は依然として低水準を維持する見通しだ。第一創業証券は、「2013年のCPI上昇率(前年比)は3%以下に収まる」と予想した。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年12月28日